人口減少の恐怖

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2016-06-11 12:22:10

カテゴリー:日本経済


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日本の人口は、2008年にピークの1億2808万人に達してから、減少に転じました。

総務省が発表した速報値では、

2016年5月1日時点で1億2696万人まで減少しています。

昨年同月比では、14万人減少しており、

ピークから100万人以上減少しました。

 

100万人がどれほどの数かイメージしにくいですが、

宮城県仙台市の人口(2016年2月時点 104万人)とほぼ同数の人です。

つまりは、ここ10年で、仙台市の住民が日本から居なくなった!

ということと同じくらいのインパクトがある数字ですが、

あまり気にする人が私の周りにはいません。

 

日本全国の人口が100万人減ったからって、

日常生活にさほど影響は受けない、

受けていても影響を感じないからでしょう。

 

 

しかし、私は人口減少が日本の最大のネックだと思っています。

 

 

2016年1月~3月の日本のGDP成長率は、+0.5%と

かろうじて前年比プラスを維持しています。

GDPは様々な要素の合計がら成り立っていますが、

日本のGDPの6割は個人消費が占めていると言われています。

この10年で日本から去ってしまった100万人は、どのような人なんでしょう。

 

仮にそれが高齢者で、質素倹約を徹底して消費をしない人で、月10万円で生活していた人であったとしても、

月10万円の消費で、年間120万円になります。

100万人が年間120万円消費すると、日本全体では1兆2000億円!

つまりは、100万人が日本から去ることは、

少なく見ても1兆2000億円の消費が日本から消えるということになります。

 

そして、消費が減少することは、

消費を提供する側である企業や事業主の売上も減ります。

事業主の原価率が50%としたら、

6000億円の利益が減ることになります。

これは極端な例ですが、人口が100万人減ることは、

日本全体のマクロ的な観点からみると大きな負のインパクトです。

もちろん、そのインパクトが一時的なものなら問題ないのかもしれません。

 

恐ろしいのは、それがこれからもずっと続く見込だということです。

国連の日本の人口推移の予測では、

2030年 1億2013万人

2040年 1億1379万人

2065年 9829万人

とあり、この先50年で約2000万人の人口減少が予測されています。

この先、間違いなく人口は減り、経済の規模は縮小していくでしょう。

日本はターニングポイントを迎えたのです。

 

人口が増え、経済成長している、「右肩上がり」の時代から

「横ばい」、そして「右肩下がり」にさしかかろうとしています。

皆さんも実感がありませんか。

会社勤めで、必死に働いても働いても、

豊かにならない現実。

 

激流の川を、川下から必死に泳いでも、まったく進めないという感覚。

 

死にもの狂いでがんばっても、やっと現状維持という苦悩。

 

市場のパイが縮むなかでビジネスをするということは、

とても辛いことなのです。

 

パイを敵味方で仲良く分けあっていた時代は、

古き良き時代となり、

会社に勤めて働けば働くほど豊かになり、

幸福感に浸れる時代はもう終わってしまったのです。

 

人口増加、経済右肩上がりの青写真をもとに設計された

日本の教育制度・年金制度・社会保障制度・常識は、

過去のものとなりつつあります。

 

これからは、

今まで10人でやっていたことを、1人と機械でやり、

同業他社の競争相手とは、生死をかけた決闘となり、

会社が組織単位でやっていた仕事を、個人が1人でやる。

 

そんな時代となるのではないでしょうか。

 

常に伸びる市場をかぎ分ける嗅覚を磨き、

個人で戦う力を常に磨き続けなくては、

この先、組織の中でも、事業者としても生き残れないのではないだろうか。


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